液体分給システム ブロンコスト LDMシリーズ その1
今回は、ブロンコスト(Bronkhorst High-Tech.B.V. 日本法人 ブロンコスト・ジャパン(株))のLDM(Liquid Dosing Module)のご紹介です。
*Liquid Dosingは液体分給と言う意味です。
製造ラインでは流体の微小流量測定&制御がますます重要になってきています。
LDMシリーズ 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)
先端技術を必要とする半導体や製薬っだけでなくチョコレートやグミ等の食品製造ラインにも積極的に微小流量コリオリ式流量計であるブロンコストのmini CORI-FLOWシリーズが採用され、多種多彩な品目に対応した再現性の高い製造プロセスを実現するのに貢献しています。
mini CORI-FLOW MI130 出典:ブロンコスト・ジャパン(株)
コリオリ式マスフローで微小流量域の分野のリーディングカンパニーであるブロンコストだからこそ開発できた現在Decoも一押しでお薦めしているmini CORI-FLOWシリーズ。
完全なる流量計であるコリオリ式は、流体種に影響されず質量流量と密度の測定が可能です。
つまり、流体名が不明でも測定できますし、また複数の流体の混合して比率が不明な場合や、混合比率が刻々と変化しているような状態で測れます。
これは他の体積流量計や同じ質量流量計でも熱式のセンサーを搭載している通常のマスフローメーター(MFM)やマスフローコントローラー(MFC)では無しえない画期的な事なのです。
従来、こういったプロセスでは、液タンク、もしくは充填されるワークの重さをロードセル等で測って管理するしかありませんでした。
しかし、添加剤のようなワークに対して、あまりにも微量を添加する材料の場合、タンクの重量管理では、桁が大きすぎて消費量を正確には掴めませんし、ワークに至っては今度は小さすぎて測定誤差二埋もれてしまうのと、何より1つのワークの充填完了をロードセルで管理しながら次のワークに切り替えていては、スループットが向上しません。
その点、コリオリ式MFMで測定すれば、投入される前の添加剤の質量で管理ができます。
例えるなら、ざるにそばをいれて待機して、重量計で測りながら皿にそばを入れる作業を繰り返すより、わんこそばのように予め決められた容器一杯に入れたそばを用意して、それを回ってくるお皿に一個ずつ入れていく方が早くて楽ですよね?
この仕組みをモジュール化したしたのが、今回ご紹介するLDMシリーズなのです。
このモジュールは、ご説明したmini CORI-FLOWシリーズをキーデバイスとして、リアルタイムで測定した質量流量を基に液体ポンプの回転数をダイレクトに制御し、切れのいいドージングを可能にしています。
詳しい内容は、次回ご説明しましょう。
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